シリーズ・ふるさと靖國3 いざさらば我はみくにの山桜 靖国神社 編 四六並製 216頁 定価:1000円+税 平成6年8月15日発行 ISBN4−88656−106−3 CO021 |
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表題の「いざさらば我はみくにの山桜」は、桜花搭乗員として、九州南洋上にて戦死された緒方襄命の時世の上の句で「母の身元にかへり咲かなむ」と続く。 特攻隊員志願の決意を聞かされた母三和代さんは、今生の別れに子の任地に赴き、一夜を語り明かして次の歌を詠む。 「うつし世のみじかきえにしの母と子が今宵一夜を語りあかしぬ」 そして、帰宅した母の鞄にそっと入っていたのが前記の辞世であった。散り逝かんとするわが子をみて、どこに悲しまぬ母がいようか。 しかし、この母はなお子の潔さをめでんとして、 「散る花のいさぎよさをばめでつつも母の心はかなしかりけり」と読むのであった(「表題のことば」より) |
ペンを擲って戦場に散った学徒のご遺書などを元に、時代の肉声を後世に伝える血涙のドキュメント。 |
第1部 出陣譜 |
関連書籍 |
『故郷の護國神社と國神社』 『散華の心と鎮魂の誠』 『画集・童子のみたま祭』 『昭和っ子は謳う』 |