小本営発表
狩野 博義 編著(小説家)


四六上製  128頁
定価:1200円+税

平成15年10月18日発行


ISBN4−88656−239−6
CO021


情報は「大本営発表」だけだったのか。
戦時中を「軍部に騙され、みじまで暗い毎日だった」とする後世の思い込みは、創作された物語に過ぎない。
愚昧ではなかった一軍国少年の見聞録。
シナ事変、歌の幾つか、シナ人・朝鮮人、ノモンハン、大東亜戦争の開始、大本営発表、川崎造船所−瑞鶴・大鳳、夏休みの東京・ミッドウエー、ガダルカナル、教練と配属将校・ブーゲンビル、兄の消息、ラグビー戦と英国捕虜、勤労動員と英語、東條元帥、海軍の叙勲発表、空襲・父の予言、鷹取機関区と図書館、再び川崎造船所、前線に送る夕べと敵の宣伝、終戦と明るい夜、京都、音楽の先生、そして敵軍の進駐
《著者略歴》
 狩野 博義(かの ひろよし)
昭和4年、神戸に生れる。神戸一中、旧制浪速高校文科乙類を経て、同27年、東京大学法学部法律学科卒業。第一部上場化学工業会社勤務を経て、外資系化粧品会社マーケティング部長、外資系香料会社社長を歴任、現在は自宅にて文筆業。主な著書に『ビジネス易経学』(ダイヤモンド社)、『易経に学ぶ人間学』(ラジオ短波)、『経営者管理者のための易経学』(大樹誉)ほか。主な訳書に『香りの創造』『コスモセラピー』(フレグランスジャーナル社)、『香りの記号論』『電磁波スモッグ』(人間と歴史社)。