ぎゅうえん

牛涎
―ビルマ従軍記―
谷口 清 著(元歩兵第151連隊獣医中尉)


四六並製  200頁
定価:1942円+税

平成5年6月20日発行


ISBN4−88656−091−1
CO036

辛酸をなめ尽くしたビルマ戦線に獣医官として従軍した著者が、収容所で用便紙に綴った戦争の実態。

主な内容
行動の概要
輸送船
先発命令
泰緬線突破駄馬行軍
モールメンからアマラプラまで
インパールへの途
軍直轄命令下達
また追及
難行の獣道
イエシン付近の戦闘参加
△1788、△676の戦闘
ヤナウンの戦闘
帰ってきた水筒
シッタン河畔雨中の転進
追及経路図八点・参考資料六点収録

《著者略歴》
 谷口 清(たにぐち きよし)
大正7年11月7日京都府南桑田郡曾我部村(現、亀岡市)に生まれる。昭和15年東京高等獣医学校(現、日大)卒業。同年軍属として満洲第100部隊勤務。昭和16年1月現役兵として輜重兵第16連隊(中部第43部隊、京都師団)に入営。昭和17年3月陸軍獣医学校教育終了(獣医部幹部候補生第7期)。昭和17年12月予備役編入。引き続き輜重兵第53連隊付、任、陸軍獣医少尉。昭和18年11月19日臨時動員下令。同12月2日歩兵第151連隊付命課。昭和20年8月15日南緬シッタン河畔カイウエにて終戦、以来アーロン、コカインの日本軍人収容所にて英軍作業に従事。昭和22年1月頃より体調優れず所内医務室にて休養、3月1日アメーバ赤痢兼マラリアのためミンガラドン中央病院に入院。昭和22年4月30日病院船によりラングーン港出港同5月13日似島厚生省検疫病院に入院。同6月7日に病気回復により退院、宇品港に上陸復員。自宅にて静養、体力回復。昭和25年8月より三重県及び広島県勤務を経て、現在尾道にて日々を送る。