ゲンダイニホンノコッカトシュウキョウ

現代日本の国家と宗教

戦後政教問題資料集成


大原康男 著(國學院大學教授)



A5上製  255頁
定価:4700円+税

平成20年4月1日発行


ISBN978-4-88656-315-6
C0036
著者多年にわたる政教問題研究の集大成


なぜ、政教問題がこのように多発するのであろうか。その背景にはさまざまな錯綜した要因が絡んでおり、簡単に結論が出せるものではないにしても、とにかく、現代日本における国家と宗教をめぐる事象を正しく理解するためには、司法の判断の集積である判例に偏りがちになる従来のアプローチを超えて、立法・行政両府での憲法解釈にも関心を広げ、三権間相互の関連にまで目を向ける必要がある――「あとがき」より

【目次】

戦後政教問題の概観
一、連合国による占領と宗教政策
二、占領終了後の政教問題と「津地鎮祭訴訟」
三、「津地鎮祭訴訟」最高裁判決以後の動向
四、小泉首相靖国神社参拝訴訟の意義
五、問題視されない政教関係事象
【資料 T】戦後政教問題年表
【資料 U】政教問題に関する政府の通達・回答
【資料 V】政教問題に関する主要な国会答弁(抄)
【資料 W】政教問題に関する主要な最高裁判決(抄)
【著者略歴】

大原 康男 (おおはら やすお)

昭和17年、滋賀県大津市生まれ。京都・洛星高校を経て、同40年、京都大学法学部卒業。日清紡績(株)勤務後、同53年、國學院大学大学院博士課程(神道学専攻)を修了し、同大日本文化研究所に入所。同研究所教授を経て、現在、國學院大學大学院教授。博士(神道学)。