のだにっき 野田日記 野田毅 著 阿羅健一 監修(近現代史研究家) 四六上製 巻頭グラビア4頁+480頁 定価:3600円+税 平成19年12月23日発行 ISBN978‐4−88656−311−8 CO021 |
|
特務機関における工作の内実がいま明らかに!
無実の罪(百人斬り)で雨花台の露と消えた一将校が、 戦陣にありながら日々克明に綴り続けた野田ノート。 ビルマ独立運動を進めた南機関時代、 征きて還らぬ特攻隊員を連日見送った下館時代、復員する敗戦将兵の実相など、 あの時代を活写する詳細な記録は、正しく第一級史料の名に相応しい。 |
ノートT 昭和16年2月15日〜同年10月18日 ノートU 昭和16年10月19日〜17年4月20日 ノートV 昭和17年4月21日〜同年10月20日 ノートW(緬甸防衛軍指導ノ記・陣中日記) 昭和17年10月22日〜18年4月24日 ノートX(緬甸防衛軍指導ノ記・大東亜戦日記) 昭和18年4月25日〜18年10月19日 ノートY(大東亜戦終結の記) 昭和19年12月4日〜20年8月17日 ノートZ 昭和20年8月17日〜同年9月5日 |
【著者略歴】 野田 毅(のだ つよし) 大正2年、鹿児島県生れ。鹿児島県立第一中学卒業後、昭和8年、陸軍士官学校予科(第13期)入校。同10年、陸軍士官学校本科(第49期)入校。同12年、本科卒業後は京都第16師団歩兵第9聯隊第3大隊副官歩兵少尉として支那で勤務。同年7月の盧溝橋事件勃発後は南京攻略戦にも参加。同13年、下志津飛行学校に入校(偵察学生)、第1直協飛行隊附として広東攻略作戦に従事。同14年、朝鮮会寧へ。同15年、歩兵第133聯隊第3大隊第3機関銃中隊長。同16年、参謀本部附南機関(在タイ・ビルマ)に配属、陸軍大尉。12月ビルマ独立義勇軍参謀長に就任。同17年、南機関の改編に伴い第15軍司令部附(ビルマ国防軍顧問)。同18年8月、ビルマ独立。同月第三九〇九歩兵師団の歩兵大隊長として満州に赴任、同年に従六位勲四等瑞宝章功五級叙勲。その後、陸軍航空総監部(浜松)勤務を経て、同20年1月より第16飛行団司令部部員(航空少佐)として下館飛行場に勤務。下館にて終戦の報に接し直ちに熊本へ飛ぶ。9月復員。22年10月、いわゆる“百人斬り”を理由に南京戦犯拘留所に送致、同年12月に南京戦犯裁判軍事法廷にて銃殺刑の判決、翌23年1月28日、南京(雨花台)にて刑死。享年33。 阿羅 健一(あら けんいち) 昭和19年、宮城県仙台市生まれ。東北大学文学部卒。会社員生活を経て、昭和50.年代半ばから現代史の研究に従事する。雑誌「正論」「諸君!」などへの寄稿多数。主な著書に『ジャカルタの夜明け前』『「南京事件」日本人48名の証言』など。 |
関連書籍 |
『「百人斬り訴訟」裁判記録集』 |