「南京安全地帯の記録」完訳と研究

冨澤繁信 編著(日本「南京」学会理事)


四六上製  356頁
定価:2500円+税

平成16年9月29日発行


ISBN4−88656−251−5
C0021


「南京に残ったほぼ全市民と欧米人の避難した安全地帯。いわゆる“南京大虐殺”の現場である。本書は、欧米人のタイプした『市民重大被害報告』を翻訳し、南京事件の元凶を抉り出す、斬新な視点の提示である」
日本「南京」学会会長・亜細亜大学教授 東中野修道


日本軍による南京大虐殺が「有った」派も「無かった」派も第一級史料と認める原書を初めて完訳し、成立過程と目的をも究明した労作。
研究編
 一、『南京安全地帯の記録』の核心
 二、南京の日本軍
 三、『南京安全地帯の記録』の事例の統計
 四、『南京安全地帯の記録』の事件と中国語版『拉貝(ラーベ)日記』に現われた事件との異同
 五、『南京安全地帯の記録』洞訳批判
 六、中国人の掠奪と泥棒市場(データベース『南京事件のすべて』より)
 七、『南京安全地帯の記録』の固有名詞総覧
八、南京の人口と安全地帯への集中の記事一覧
翻訳編
 『南京安全地帯の記録』全訳
《著者略歴》
 冨澤 繁信(とみざわ しげのぶ)
大正15年(1926)横浜市生まれ。昭和17年に神奈川県立第一中学校を卒業後、第一等学校文科入学。卒業後、東京大学文学部独逸文学科に入学。卒業後、東京大学経済学部経済学科に入学。昭和26年、住友信託銀行入社。審査部長、経理部長、神戸支店長を経て取締役、常務取締役就任。退任後、住商リース副社長就任、昭和63年退任。新しい歴史教科書をつくる会の創立に参加し、組織委員長となる。現在は、日本「南京」学会の理事兼事務局長として、研究の中心的役割を果たす。主な著書に『南京事件の核心』(展転社)。
関連書籍
『南京事件の核心』