江戸幕閣の興亡
―徳川幕府創始期の将軍と大老―
酒井 麻雄 著(歴史研究家)


四六上製  182頁
定価:1600円+税

平成14年6月15日発行


ISBN4−88656−215−9
C0021

徳川三百年の基礎を築いたサムライ政治家の大江戸構造改革。
新将軍をめぐる武功派と吏僚派門閥譜代と新参譜代のホットな戦い。

序 文 徳川 斉正
第1部 将軍家綱と大老酒井忠清の時代
     綱吉に大老を「罷免」された酒井忠清
     家康の実子だった土井利勝
     抹殺された名君保科正之の業績
     四代将軍家綱とその幕閣
     酒井忠清の人物像を語る逸話
     〈葵紋考〉家紋で探る徳川家康の出自
     「黄門様」徳川光圀の実像ほか

第2部 将軍綱吉と大老堀田正俊の時代
     新参譜代堀田正俊の野望
     酒井大老はなぜ綱吉就任に反対したのか
     死せる忠清を鞭うつ綱吉
     御三家に対する綱吉の復讐
     大老堀田正俊刺殺事件の真相
     独裁者綱吉の恐怖政治
     元禄赤穂事件に綱吉の影
     流言蜚語が飛び交った綱吉の死ほか
江戸時代制度の用語解説

《著者略歴》
 酒井 麻雄(さかい あさお)
昭和4年8月7日生。京都府立舞鶴第一中学校(旧制・現西舞鶴高校)卒業後、京都薬学専門学校(現京都薬科大学)に進学するも家庭の事情で退学。米軍第二港湾司令部顧問、全駐労横浜支部執行委員長を経て、横浜市議会議員に当選六回、市議会副議長を務める。著書に「翔け よこはま―議会活動二十年の軌跡」がある。現在は日華親善協会会長など多忙な社会活動の傍ら、長年の歴史探求の成果を執筆著述。平成7年に藍授褒章受章。