昭和への鎮魂譜
―忍耐と忠誠と英智―
影山 ひさし 著(歴史家)


四六並製  478頁
定価:2913円+税

平成6年4月13日発行


ISBN4−88656−103−9
C0021

『昭和』―それは、わが国の歴史において稀にみる苦難と激動の時代であった。

本書は淡々とした筆致のなかに昭和の相貌を通史的にたどりつつ、
“並走”した同時代への思いを次代につなぐ著者自身の遺書である。

第1章 新しい御代『昭和』のはじまり
第2章 内憂外患―満州事変・右翼テロ・政党の終焉
第3章 不吉な黒雲―高橋財政から2・26事件へ
第4章 矢面に立つ日本―日華事変から近衛新体制へ
第5章 大東亜戦争
第6章 終戦と混乱―東京裁判と植民地解放
第7章 『昭和』の再見と終幕

《著者略歴》
 影山 ひさし(かげやま ひさし)
明治44年朝鮮郡山外外国人居住地に生まれる。昭和9年東京商科大学(現一橋大学)商業教員養成課程卒業。同年大阪市三軒家第一尋常高等小学校代用教員、同11年大阪府富田林町立青年学校教諭、同13年大阪市西区第二商業学校(夜間)教諭、同15年大阪市立東江女子商業学校教諭、同16年東京市渋谷商業学校教諭、、同22年東京都立第五商業高校教諭、同27年都立第五商業高校定時制主事(教頭)、同36年都立桜水商業高校教頭、同39年都立市ヶ谷商業高校校長、同42年都立第一商業高校校長。同47年退職。以後研究文筆活動に専念する。昭和60年勲四等瑞宝章受章。平成6年2月歿。正五位。