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聖徳太子・千四百年の真実

推古改革の謎に迫る


相澤 宏明 著


四六並製  144頁

定価:1200円+税

令和4年12月1日発行


ISBN978-4-88656-549-5
C0021

冠位十二階の制、十七条の憲法、三経義疏、法興寺や法隆寺や四天王寺などの寺院建立を行ったことで知られている聖徳太子。
聖徳太子の諸改革は国体や仏教の視点に立脚して行われたという解釈から、聖徳太子の真の姿に迫る。

【目次】
第一章 聖徳太子とのめぐり合い
  河内の国、八尾に生まれて
  難波から飛鳥へいたる大道
  磯長のみささぎ
  物足らない聖徳太子解釈

第二章 国体の危機ということ
  従来のイメージと一線を画す
  皇太子・摂政の名称はなかった
  わが国は危機的な状況におかれていた

第三章 不思議の聖徳太子
  衰えを見せない人気
  維新・改新・革新・一新と革命は違う
  日本仏教の基礎を開く
  僧形をも現じた皇族

第四章 仏教受容とその活用
  仏教の伝来当時の土着思想とは
  ある種の政治性を持つ仏教の受容
  わが国へ流入した大乗仏教
  世間を惑わす聖徳太子無人説
  天皇の権威をしめす冠位
  冠の意味を再考する
  近代憲法の基礎としての十七条憲法
  君主、臣下のルーツを探り明確にする
  朝儀を見直し暦法を採用
  外交の遅滞をいかに解決すべきか
  わが国における最初の仏典講義と解説書
  寺院建立から見えてくるもの

第五章 冠位十二階の制と十七条憲法は表裏一体
  摂政として一生を終わる
  内政外交ともに混乱していた
  近隣国の制度導入、模倣説は間違い
  宝冠を着ける朝廷官吏
  十七条の規範
  「和を以て貴しと為す」が第一条にあるわけ
  「言向け平和す」の意味
  調和こそが統治につながる
  国史編纂こそ国体意識の昂揚
  もろもろの改革への取り組み
  仏教研究が持つ公的意義
  国家のため、文化発展のための寺院建立

第六章 聖徳太子を仰ぐ
  聖徳太子と昭和
  聖徳は生前の称号か、死後の諡号か?
  両極端の太子像をしめす二冊の書籍
  「法王」「帝説」に見える位置
  最初の取り組みとして官吏の上下関係を正す
  仏教の思想と冠位十二階の制はいかなる関係か
  冠位と菩薩の宝冠について
  崇峻天皇弑逆事件
  日本の国体の特色、中心帰一思想
  氏族の専横への王者による成敗
  国体護持か革命か
  十七条憲法を「推古憲法」と呼ぶ理由
  仲良しクラブ発想の和ではない
  神の道を認め、仏教の受容を図る
  天皇の統治に服する和の精神
  骨格をなす第一条と第二条
  公的な仏教の研究
  寺院建立はいかなる必要性があつたか

第七章 推古憲法全文と謹詠

聖徳太子関連年表
【著者略歴】
相澤宏明(あいざわ ひろあき)
昭和22年大阪生まれ。同38年私立上宮高校中退、鎌倉の私塾師子王學塾にて日蓮主義、日本国体学を学ぶ。同57年挙W転社設立代表取締役。平成17年鞄W転社取締役会長。
現在、NPO法人昭和の日ネットワーク副理事長、明治の日推進協議会事務局長、里見日本文化学研究所評議員、日蓮教学研究会同人代表を務める。
著書に『日本の建国覚書』(暁書房)、『行動の日蓮学』(暁書房)、『世界から見た大東亜戦争』(展転社・共著)、『戦後の田中智学論を糾す』(展転社・共著)、『日蓮聖人略伝』(展転社)『国体学への誘ひ』(展転社)『日蓮王法思想への誘ひ』(展転社)、『法華経世界への誘ひ』(展転社)がある。