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「無脊椎」の日本

高貴な精神≠フ復活なくして戦後からの脱却はない


堀 茂 著


四六並製  200頁

定価:1700円+税

令和3年11月20日発行


ISBN978-4-88656-532-7
C0095

戦後、GHQの占領政策で我が国は精神的「無脊椎」と化した。
日本の「脊椎」とは国体と国防である。
本来、それは国体を顕現されている天皇陛下を中心に置かねばならない。

小堀桂一郎氏(東京大学名誉教授)推薦

【目次】
第一章 「無脊椎」の日本/Invertebrate Japan ―高貴な精神≠ニ崇高な義務
  はじめに
  一.大衆の「優越感と不安感」
  二.強制的「無脊椎」化
  三.「完全な民主政治」は「この世における破廉恥の極み」
  四.文明的叡智としての貴族制度
  をはりに

第二章 「不敗」の精神が「泰平」を実現する ― 同盟を越えて
  はじめに
  一.「国家意思」の喪失
  二.同盟の本質
  三.同盟の力学
  四.同盟を越えて
  をはりに

第三章 承詔必謹と「イロニー」としての日本 ― 房内幸成と保田與重郎
  はじめに
  一.「偉大な敗北」忘れた日本人
  二.承詔必謹の人
  三.「近代」の否定と「イロニー」
  四.政治と文学の近接
  五.「イロニー」としての戦後日本
  六.承詔必謹の継続
  をはりに

第四章 「文化概念」としての天皇と「統帥権」 ― 「菊と刀の栄誉」を繋げ!
  はじめに
  一.権威の国家元首と権力の国家元首
  二.国家元首統帥の正統性
  三.天皇統帥は、「文民統制」を強化する
  四.「政治概念」でなく「文化概念」としての天皇
  をはりに

第五章 「無能」のすすめ ― 『ピーターの法則』と『葉隠』
  はじめに ―『ピーターの法則』とは
  一.日本的機能集団の実体 ―「精神共同体」と「見えざる原則」
  二.「創造的無能」と日本人
  三.「無能」と忠節
  四.『葉隠』における「無能」
  をはりに ―「無能」の価値

第六章 「顧客国民」とポピュリズム ― 「顧客国家」としての日本
  はじめに
  一.「顧客国家」と同盟
  二.「顧客国家」と盟主
  三.「顧客国家」の「顧客国民」
  四.暴走する「顧客国民」
  五.「顧客国民」からの脱却 ― 「国防の国民化」へ
  をはりに

第七章 米国が韓国を「ヴェトナム化」する日 ― その時、日本は
  はじめに
  一.誰が韓国の独立を阻害したのか
  二.「ヴェトナム化」望む韓国
  三.二期目を目指すトランプは
  四.日本の選択肢
  をはりに

第八章 米対中外交の歴史的蹉跌と日本 ―「日本精神」としての対米自立
  はじめに
  一.「意志」が「能力」に勝る時
  二.読み違へた朝鮮戦争
  三.米中蜜月の歴史的所以
  四.米中接近の実相
  五.中共の本質
  六.米中間のバランサーへ
  をはりに

第九章 「親米ポチ」が「反米」西部邁氏を悼む ― 西部邁氏との思ひ出
  はじめに
  一.「親米ポチ」論争
  二.国防の本質
  三.自主独立国家の為に
  をはりに
  「親米ポチ」が「反米」西部邁氏にカミつく

【著者略歴】
堀茂(ほり しげる)
昭和31年生まれ。立教大学経済学部卒、杏林大学大学院国際協力研究科博士後期課程修了。現在、公益財団法人国家基本問題研究所客員研究員、一般社団法人日本経綸機構代表理事代行、軍事史学会、国際安全保障学会、政治経済史学会の各会員。
著書に『昭和初期政治史の諸相』『天皇が統帥する自衛隊』(いずれも展転社)がある。