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令和の皇位継承 諸問題と課題 中澤伸弘 著 四六並製 272頁 定価:1800円+税 令和2年9月6日発行 ISBN978-4-88656-511-2 C0036 |
皇位継承における諸儀式を詳しく解説。 |
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【目次】 平成二十八年八月のおことば 「退位(譲位)の礼」正殿の儀におけるおことば 「即位後朝見の儀」のおことば 「即位の礼」正殿の儀におけるおことば 第一章 男系維持のために 皇位の安定的な継承 悠仁親王殿下の御即位の確認 政府の方針固まる 皇位継承順位の確認 皇位の簒奪になりえる 男系継承とは 男系の維持 近い遠いではなく「正統」 女系の不安定性 家と氏の違ひ 皇統を遡る 皇位継承問題と聖断 聖断と女系 女系推進、容認派は一つにあらず 男系至上主義は硬直した思考にあらず 選挙公約に女性天皇やら女系天皇やら 再び男系継承 世襲宮家 伏見宮家 「皇胤」であること 宮家の廃絶 旧皇族の復活 伏見宮家とは何か 伏見宮家の歴史 「伏見殿の血脈」「家系無比類の由」 傍系も皇胤であり男系である 宮家の臣籍降下の時の証言 臣籍であらうとも 旧宮家の方の皇籍復帰後の問題 「皇位の正統」を求め 国会議員の望ましいあり方 皇室の悠久の歴史と皇位の尊厳 第二章 譲位即位関係の問題 生前退位 天皇が終身御在位なさること 譲位への疑問 十連休 「退位」「譲位」といふ語 譲位の御儀と宮中祭祀 譲位と践祚との関係 「践祚」の語の復活を 「剣璽承継」といふ語句 新帝践祚の祭儀 譲位の儀と祭儀の問題点 御譲位御奉告の行幸啓 令和元年五月一日 百二十六代 第三章 改元と元号問題 改元の問題―元号とはどのやうなものなのか 元号法の制定まで 改元とその日 改元と御聴許 元号の前倒し発表 譲位改元の問題点 元号の出典 元号の出典と国書 元号の軽視 改元と西暦 元号と御朱印 「令和」の元号 元号と皇紀 第四章 即位礼 御即位の礼の問題点 御即位の礼のあとに 御即位奉祝国民祭典 故実と先例 即位灌頂と天゙地府祭―忘れ去られた即位儀礼 宗教的権威と統治大権 第五章 大嘗祭 大嘗祭の日程 大嘗祭に関する秋篠宮殿下の御発言 大嘗宮の御屋根 大嘗宮の御屋根の問題 大嘗宮と茅葺き 大嘗祭とは何か 政府の公式な見解 大嘗祭の「真床追衾」説はない 大嘗祭の祭儀とは 大嘗祭の報道から 大嘗宮拝観 「教養と恋闕」 最後に一言 第六章 これからの皇室問題について 立皇嗣の礼について 立太子礼の変遷 戦後の立太子礼と壺切御剣 天皇陛下の祈りと国民の祈り 二月十一日の臨時御拝 御即位三十年であり、御在位三十年ではない 秋篠宮家の問題―内廷か否か 上皇大喪儀 皇室・敬称敬語のありかた お名前と御称号 皇居勤労奉仕の問題点 反論や不満を御述べになれない皇室 皇室と和歌表記の伝統 国民意識の変化 付編 皇室と國神社の問題 國神社と中曽根元首相 天皇陛下の國神社への御親拝にむけて 外務省と国益 我が国に戦争犯罪人はゐるのか あらためて勅使御差遣の大御心を拝せ―國神社宮司発言に寄せて 参考資料 即位の礼及び大嘗祭関係諸儀式等 立皇嗣礼関係行事等(予定) |
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【著者略歴】 中澤 伸弘(なかざは のぶひろ) 東京都生まれ。号は柿之舎(かきのや)。 現在東京都立科学技術高等学校主幹教諭(国語)、博士(神道学)。 昭和六十年國學院大學文学部文学科卒業後、東京都高等学校教諭。國學院大學文学部兼任講師(平成六年〜十三年、二十七年〜現職)、國學院大學日本文化研究所共同研究員を六年歴任。研究対象は国語教育及び国語学史、国学及び国学思想史、近世後期和歌と和学者、祭祀学、書誌学など広汎。 高校教諭として教鞭をとる傍ら、国学と歌人、またそれに関する書物の蒐集と研究とを深め、その成果を論文などに発表してきた。また歌人山川京子(「桃」主宰)に二十年間師事。 主な著書は『徳川時代後期出雲歌壇と国学』(錦正社)、『やさしく読む国学』(戎光祥出版)、『毀誉相半書このてかしは』(平田篤胤顕彰会)、『図解雑学日本の文化』(ナツメ社)、『宮中祭祀』(展転社)、『一般敬語と皇室敬語がわかる本』(錦正社)、『大社町史』中巻(出雲市 部分執筆)、『出雲地域の学問文芸の交流と文化活動』(今井出版 共著)、『村上忠順論考』(私家版)、『類題鰒玉集人名総索引』(私家版)など多数。関係論文も多い。 | |