しられざるひがしたいわん

知られざる東台湾

―湾生が綴るもう一つの台湾史―


山口政治 著


四六並製  552頁

定価:2000円+税

平成19年4月6日発行


ISBN978‐4−88656−301−9
C0020


かつて化外の地とされた東台湾が
内地から雄飛した日本人と島内から第二移住した台湾人
そして先住民の高砂族との三族協和で開発されゆく感動の発展史を、
台湾生れ(湾生)の著者が「望郷」の想いを籠めて書き上げた決定版。

第一章  日本と台湾の強い絆とその背景
第二章  日本時代以前の東台湾
第三章  九種族に分かれていた高砂族
第四章  明治末期から大正初期にかけて起きた四大事件
第五章  東台湾開発と佐久間総督
第六章  理蕃行政に青春を賭けた日本人たち
第七章  花蓮港開発初期の苦難
第八章  移民による苦難の開拓
第九章  近代化への本格的産業開発
第十章  秘境転じて観光地となったタロコ
第十一章 教育の普及と充実
第十二章 日本独自の台湾植民地政策
第十三章 台東庁開発の歴史
《著者略歴》
山口 政治(やまぐち まさじ)
本籍・大分県竹田市。大正13年6月17日台湾花蓮港庁吉野生まれ。新城小学校、花蓮港中学校、旧制台北高等学校、京都大学法学部卒。昭和23年労働省入省、年少労働課長、訓練政策課長、愛知労働基準局長等を歴任し同52年退官、この間、内閣総理大臣官房、大分県庁、雇用促進事業団へ出向。以後、産業医科大学常務理事、名古屋勤労福祉センター管理公社理事長、安田火災海上保険、矢作建設工業顧問等を経て、現ユースワーカー能力開発協会会長。職務の傍ら「日本李登輝友の会」の理事として日台交流の促進に努めている。『明日を拓く勤労青少年』『太魯閣(タロコ)少史』(富永勝と共著)。