インド独立の志士と日本人 ―アジア精神再興の潮流― 原 嘉陽 編著(文化史研究家) 四六並製 248頁 定価:1800円+税 平成15年7月10日発行 ISBN4−88656−234−5 C0020 |
|
本書は苛酷な英国の植民地支配下にあって独立運動に立ち上がったインド人志士と、同志的連帯をもって支援した大川周明や安岡正篤など日本人の知られざる交流を同時代史料と当事者証言によって甦らせた労作である。インドに関心のある人々に一読を薦めたい。(日印友好協会会長・近畿福祉大学教授 岡本幸治) |
第1部 日本と南アジアの絆 第1章 インド独立運動と日本(原嘉陽) 第2章 ビハリ・ボースの思い出 インド革命の志士ラス・ビハリ・ボース君を想ふ(徳富蘇峰) 義母となつて親しく見たラス・ビハリ・ボース(相馬黒光) ラス・ビハリ・ボース君の思出(大川周明) ボース・ラス・ビハリ氏を偲ぶ(安岡正篤) 過去を回顧し親友ボース君を偲ぶ(木村日紀) ボースさんの憶い出(松永安左衛門) 第3章 インド国民軍の設立、奮闘とINA裁判の勝利(藤原岩市) 第4章 チャンドラ・ボースの宣言・声明(チャンドラ・ボース) 第2部 アジア精神復興の思想 序章 概説(原嘉陽) 第1章 青年アジアの宣言(ビハリ・ボース) 第2章 岡倉天心とタゴールの交友と共鳴(浅野晁) 第3章 東洋の理想(岡倉天心) 第4章 新東洋精神(大川周明 第5章 ガンディズム・墨家及び武士道(安岡正篤) 第6章 若き日本の世界的使命(ラダ・ビノード・パール) |
《著者略歴》 原 嘉陽 (はら よしあき) 昭和23年、東京都生まれ。東京農工大学農芸化学科中退、早稲田大学教育学部英文学科卒業。出版社編集員、高校教諭などを経て現在編集者、文化史研究家。著書に『歌謡文化考』(島津書房)、訳編著に『自然海塩の超健康パワー』(徳間書店)、共著に『古代稲は生きている』(弦書房)。論文に「『君が代』の本質」「加速する消費文明」(以上「正論」誌)、「縄文日本、弥生改新の探求」「危機の現代文明と文化・考」「『梁塵秘抄』流転の物語」「総合安保論のすすめ」など多数。 |
関連書籍 |
田中正明「アジア独立への道」 |