詳録・皇室をめぐる国会論議

大原 康男 編



A5上製  256頁
定価:3800円+税

平成9年10月20日発行


ISBN4−88656−141−1
CO031

立法府では皇室の何が論じられていたのか

全国民的関心事として急浮上している「女帝」論は、国会でも既に再度にわたり論じられていた。
「女帝を認めないのは憲法十四条の精神に合致しないのではないか」(昭和三十九年三月十三日・衆議院内閣委員会)、「女帝を認めないのは男女差別撤廃条約に抵触しないか」(昭和六十年三月二十七日・参議院予算委員会)、これらの質問に対して政府はどう答弁しているのか。
また「天皇・皇族に戸籍はないのか」「三種の神器は国有財産か、皇室の私有財産か」など、これまで国会で論じられた「皇室をめぐる質疑応答」の全てを詳録。「皇位継承」「国事行為」等の事項別に分類し、国会論議の全貌に迫る労作が、皇室を考える基本文献として再び脚光を浴びつつある。
「天皇論」の最前線で活躍する著者にして初めて可能となった画期的な国会論集成。
1  象徴
2  皇位継承
3  国事行為
4  公的行為
5  皇族の身分と権利
6  神器と宮中三殿
7  皇室祭祀
8  葬儀と陵墓
9  践祚・即位
10 大嘗祭
11 元号・国歌
12 皇室経済
13 宮内庁
14 その他
資料 憲法、法律、政令、閣議決定・了解、政府見解、通牒、判例
《著者略歴》
 大原 康男(おおはら やすお)
昭和17年、滋賀県大津市生まれ。京都・洛星高校を経て、同40年、京都大学法学部卒業。日清紡績(株)勤務後、同53年、國學院大学大学院博士課程(神道学専攻)を修了し、同大日本文化研究所に入所。現在、國學院大學日本文化研究所教授。博士(神道学)。