地の士魂
―日本の誇るサムライ達―
郡 順史 著(小説家)



四六並製  272頁
定価:1748円+税

平成7年12月23日発行


ISBN4−88656−120−9
C0095


士は己を知る者のために死す

自分なりの節操・志魂を抱いてその名を世に知られることも欲せず
一将の名を世に立たしめたサムライ達。
士道小説と称される郡文学のみずみずしい原石29編

後鳥羽院の御行末をお守りして陰一筋の道を歩き続けた大盗(交野八郎通足)
毛利の攻撃に籠城して戦い志をもって応えた廉恥の士(木全次郎知範)
士道にもとる謀略を果たした後に宇喜田直家を諫死した忠臣(岡十郎太郷介)
臨終に子の赦免を乞わず天下の大法遵守を秀忠に願った乳母(奥平大母)
奇人と呼ばれつつ全身代を賭して池袋に溜池を完成させた村長(行水政右衛門)
手製の飛行機を作り生命がけで飛び立って夢を叶えた発明家(表具師幸吉)ほか

《著者略歴》
 郡 順史(こおり じゅんし 本名:高山恂史)
大正11年、東京生まれ。明治大学卒。復員後の昭和21年に雑誌編集者になり山手樹一郎の知遇を得る。同27年、山手樹一郎を師と仰ぐ新樹会同人となり、「士道小説」と称される時代小説を書きつづり現在に至る。日本文芸家協会会員・日本文芸家クラブ会員。
主な著書
『北の士魂―檜山佐渡の生涯』(青樹社)
『介錯人』(光文社)
『助太刀』(光文社)
『葉隠物語』(日貿出版)
『八丁堀捕物ばなし』(扶桑社)
『士、意気に感ず―小説・竹中半兵衛』(春陽堂書店)