想花(はなをおもう)

桃の会 編集



A5並製 42頁
頒価 500円

平成21年10月1日発行


小社取り扱い書籍


昭和維新の先覚者・渥美勝に関するインタビューをまとめた渥美勝入門書。

 渥美勝先生の思想と生涯を知る上で重要な文献は、遺著「日本の宣言」と直門であった故田尻隼人氏による伝記「桃太郎・渥美勝」であろう。 ただ「日本の宣言」は神話の蘊奥と人生の本義に対する深い洞察によって書かれ、その表現も哲学的宗教随筆的であることから、現代の青年にはやや取り付きにくい面がある。 また「桃太郎・渥美勝」も残部が残り少なくなり、復刊の目処は立っていない。そこで先生を知る上での手引きとなる、簡明な資料整備の必要がかねて有志間で語られてきた。 今回、田尻隼人氏が最晩年に残した渥美勝先生に関するインタビュー記事を、筆録者であった片瀬裕氏のご好意により小冊子としてまとめることができた。 内容も座談であるだけに直裁であり、期せずして渥美勝先生入門の好資料となった。
《略歴》
 田尻隼人
昭和25年1月、茨城県に生る。日大、早大に学び、『万朝報』『中外商業新報』の記者を経て、全国神職会の『皇国時報』主筆をつとめた。 大正13年、渥美勝、千家尊健、満川亀太郎、沢田五郎氏らと「聖日本学会」を結成、昭和12年には日本主義文化同盟の設立を主唱。 満州協和会に入会、さらに東京陸軍航空学校教官などをつとめた。戦後は「聖日本学会」をひきつぎ、渥美勝の生涯を顕彰する目的をもって「桃の会」を結成。 著書には『天皇の悲願』『神武天皇御陵と明治維新』『昭和維新の先覚者渥美勝』『桃太郎渥美勝伝』などがあり、歌集には『民族の歌』がある。『奈良朝激動史』が遺作。