日本文化 第24号(平成18年・春)
巻頭言 平成「成り金」時代と平成維新の可能性
アメリカとは何か ―――― 藤井厳喜・井尻千男
⇒「支那か日本かの選択はない、同盟国は日本だけだ」と、アメリカに知らしめよ
日本神話についての大非常識 ―――――――――――― 萩野貞樹
⇒至高神アメノミナカヌシは「でっち上げの造作神である」との空想を叩く
「海ゆかば」の思想 ―――--―― 田中英道
⇒傑出した歌は傑出した才能によって選ばれることを、八世紀の日本人は知っていた
戦争呼称「正名」論(中) ――――― 小田村史郎
⇒「支那事変」は「事変」であって「戦争」ではない
うつ病と日本人の精神性 ――――― 呉善花
⇒自然と親和な対等精神が障害を受けざるをえないような事態が起きているのではないか
「善悪」の超倫理学 ――――――― 黄文雄
⇒日本人にとって「美」や「歌」は「善」を超越する価値である
道鏡事件とは何か ―――――――――― 高森明勅
⇒称徳女帝が道鏡の皇位継承を望まれた背景には道鏡皇胤説があったのではないか
日米共同防衛体制と主権回復 ――――― 遠藤浩一
⇒在日米軍駐留を日本側からオファしてもいい―吉田からの伝言は“密使”によってドッジに伝えられた
水戸學に於けるの「天」の思想 ――― 小堀桂一郎
⇒水戸學といふ重厚且つ高密度の學門體系を、「天」といふ契機を通じて、性格付けを試みる