日本文化 第15号(平成十六年・冬)

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巻頭言 自衛隊のイラク派遣と「名誉」についての歴史的裁定

対談
「戦後総決算」の好機 ―――― 神谷不二、井尻千男

⇒国家の基軸に関する基本的な骨格の組み立て―戦後日本の総決算が求めれている


特集 北朝鮮有事と日本

日本はいま有事だ ―――――――――――― 西岡力

⇒日本人が暴力的に拉致監禁され続けているのに経済制裁さえ実施されないのは異常だ

ブッシュ政権の対北朝鮮政策と日本の選択 ――――― 島田洋一

⇒「ならず者国家」を「更正」させる道などない。国民の「怒りに満ちた支持」が不可欠だ

拉致事件と日朝それぞれの「国体」 ―――--―― 荒木和博

⇒拉致が「国体」に組み込まれている北朝鮮と拉致事件放置が国の構造になっている日本…


大化改新の歴史的背景 ――――― 高森明勅

⇒大化改新は、聖徳太子の国家構想を実現する上で大きな前進をなしとげた

「神社神道」の核心を考える ――――――― 呉善花

⇒自然浄化力に身をゆだねる「自覚された非分離」意識から、独自の宗教が生み出された

「恥」の美容学 ―――――――――― 黄文雄

⇒『厚黒学』を読む日本人はいないが、「恥の文化」が生き残るのはさすがに難しいのではないか

文化なき国は自律の免疫力なき国 ――― 佐藤純一

⇒免疫論とオートポイエイシス論による文化のメタエンジニアリング的考察

「国民教育」を阻む二つの占領遺制題 上 ――――― 山内健生

⇒教育基本法から「平和的な国家及び社会の形成者」との一節が消えるのはいつのことか

失意のケーディス ―――――――― 遠藤浩一

⇒「山崎首班」工作の挫折はGS敗北の始まりだった

天空の捨身  ――― 竹本忠雄

⇒日本人として死するとは、「大和に還る」、「大和成す」ことである

図書室

 田久保忠衛・古森義久 『反米論を撃つ』 (評者 高野雅樹)

 呉善花 『韓国人から見た北朝鮮』 (評者 井尻千男)