日本文化 第13号(平成十五年・夏)

巻頭言 地域共同体を再生させるチャンスとしての町村合併

対談
李登輝『武士道解題』を読む ―――― 阿川弘之、井尻千男

⇒「日本人よ、自信を持て。あなたがたこそ『日本の魂』の継承者なのだ」との叫び

有事法制成立後の課題 ―――――――――――― 吉原恒雄

⇒政治権力の行政権への集中と広範な国民の自由と権利の制約が不可欠だ

聖徳太子の偉大さをめぐって ――――― 高森明勅

⇒聖徳太子を語ることは日本のアイデンティティ、「公」、文化の起点について語ることだ

日本プレ資本主義の精神とビジネス ―――--―― 呉善花

⇒損得抜きのパワーを本格的な経済行為として生かしていくことはできないか?

改めて日本経済再生復活の基盤を問う ――――― 神谷満雄

⇒「よく頑張った十年」の試練のもとで、自分たちの型をもった産業社会のあり方が問われている

中国における国家統合の課題と少数民族問題 上 ――――― 茅原郁生

⇒少数民族の分離独立運動抑制という課題を抱える中国。国家統合の行方は?

「仁義」の偽善学 ―――――――――― 黄文雄

⇒いくら儒学を学んでも、いざというときに日本人は民族主義の立場をとる

水と日本文化 ―――――――――― 高坂節三

⇒自然と共生する知恵をもつ日本人は、世界の水問題解決に一役かう必要がある

我が国政府による歴史文化破壊に関する一考察 上  ――― 高野雅樹

⇒旧正田邸破壊は「歴史を消し去る歴史」として記憶されなければならない

二十一世紀は武士道精神で世界に貢献せよ ――― 佐藤純一

⇒亡国三次元空間の真っ只中にある日本。「士の精神」復活こそ再生の鍵だ

イラク戦争と「黙示録の苦難期」 ――― 竹本忠雄

⇒「日本も武装すべきだよ」とフランスの友は言った。「武装」の含みに二義はあるまい

図書室

 金完燮・西尾幹二 『日韓大討論』 (評者 遠藤浩一)

 西村眞悟 著 『闘いはまだ続いている』 (評者 野間健)