日本文化 第11号(平成十五年・冬)
巻頭言 歴史と英霊を冒涜する追悼懇報告
対談
キャッチアップ型教育は終わった ―――― 三浦朱門、井尻千男
⇒エリートは「つくる」ものではなく、自ら「なる」ものだ
義理人情の考現学 ―――――――――――― 黄文雄
⇒「義理人情社会」の崩壊過程で、それは文学・歌謡に残像として登場する
日本的ビジネスと「もてなしの文化」 ――――――――― 呉善花
⇒古来から日本にある「もてなしの文化」に新しい資本主義を切り開くヒントがある
国民愛国心欠落症治療は教育基本法改正から ―――----――---―――― クライン孝子
⇒愛国心欠落症に陥った日本は、世界中から舐められている
漢族と少数民族のつくられた「融和」 ―――――――――― 宮崎正弘
⇒中国全土は漢族史観に染め変えられ、共産党史も改竄が始まった
日本の対支那外交の長期戦略 ――――― 藤井厳喜
⇒国際的対中共包囲網の一角を担いつつ、節度ある経済関係を保つべきだ
近代満蒙とシベリア ―――――――――― 池田憲彦
⇒見事なフロンティア意識と危機意識を、歌う側はどこまで意識していたか
他なるもの ―――――――――― 村松聡
日本人は他者に直面し自己を問うてきたか?
⇒私たちは依然として「黒船」程度の、他者の切迫感しかもっていないのではないか
対米欧姿勢のアンバランスを反省する ――――――――― 佐藤純一
⇒史伝子的意識で自他のアイデンティティーを自覚・尊重してこそ共生が実現する
憲政の常道と義理人情 ――― 遠藤浩一
⇒片山政権発足にあたって吉田は勝ち、西尾は敗れた。その理由は・・・。
モーリス・ベジャールの忠臣蔵 ―------------------------―― 竹本忠雄
⇒ミシマとマルローは文武両道という共通点がある―とマイスターは語った
図書室
田中英道 著 『国民の芸術』 (評者 井尻千男)
西岡力 著 『テロ国家・北朝鮮に騙されるな』 (評者 高野雅樹)