「週刊現代」記事への小社の見解
「週刊現代」4月14日号(講談社)に『「安倍晋三首相は国会議員100人を前に韓国をキーセン国家と言い放った」』という記事が掲載されております。そのなかで小社より刊行した『歴史教科書への疑問』(日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会編)の無断転載があります。『歴史教科書への疑問』の該当頁をそのままコピーしたような画像(文章)です。これは引用の基準をこえて著作権侵害にあたると小社では考えます。
また、本書内の安倍首相の発言を「暴言」と断定しながら、本人および「従軍慰安婦強制連行」否定論者へのインタビューはなされていません。そもそも記事は平成9年に出版され流通しているものを今回の一連の「騒動」に関連させて取り上げ、韓国の国会議員(柳基洪)にわざわざ記事タイトルのような発言を引き出したものであります。それも原文なのか、韓国語に翻訳を勝手におこなったのか(その場合はどのような文章なのか)は明記していません。しかし、記事冒頭には『歴史教科書への疑問』を手にした柳議員の写真を掲載しております。
安倍発言を要約すれば、3点になります。「@「強制連行」であるのに、本人以外の証言がないのは疑問であるA本人証言の内容が時によって変わることがあり、真実性に問題があるB韓国にもキーセンがあり、売春行為は社会的に認められている」です。以上から、「週刊現代」編集部はどのようにしたら記事のように読解できるのか、まったく理解できません(そもそも「キーセン国家」という言葉はどこにもありません)。
事実確認を怠り一方的な偏向報道により読者と小社出版物に誤解を与えた「週刊現代」編集部に謝罪と記事の訂正を求めます。
平成19年4月3日
鞄W転社
※4月3日、「週刊現代」編集部へ同文面を送付。10日現在、何ら回答なし。
→日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会編『歴史教科書へ疑問』