※てんでんニュースより抜粋
第五回 田中 正明 (たなか まさあき) |
明治44年、長野県生まれ。昭和5年に旧制飯田中学を卒業後、興亜学塾に学ぶ。8年より大亜細亜協会(16年に合併統合で大日本亜細亜同盟)に奉職。21年に内地帰還。南信時事通信社編集長を経て、世界連邦建設同盟事務局長、財団法人国際平和協会専務理事、拓殖大学講師などを歴任。評論家・歌人として歌集をふくめ著書は40冊を超える。
「田中氏は耿介たる義の人にして又烈々たる情熱の人である」とは、小堀桂一郎・明星大学教授が『南京事件の総括』の初版上梓に際して寄せた推薦文中にある評言である。小堀教授は続けてこうも述べる。
「氏は戦後40年の後半生をひたすら大東亜戦争史の真実を究明することに、就中南京事件をめぐる歴史記述の虚妄を打破し、義の在処を闡明する事業にその情熱を傾けて来られた。而して本書では、世に横行する、禍心を蔵して偽りをなす者や殊更に世人を謬る者達への激しい怒りを極力抑へて、事実をして、批判に堪へた史料をしてそして冷徹な論理をして語らしめてゐる。そこに氏の情熱の醇篤な昇華がある」
まさに至言ともいうべき田中正明評であり、『パール博士の日本無罪論』から『アジア独立への道』(原題『雷帝東方より来る』)へと連なる一貫した文業の全てを尽くしている。
そして現下の我が国が直面する内憂外患は、田中正明氏をして安閑楽居たらしめることを許さない。同氏の闘いはまだ続いているのである。
アジア独立運動、南京虐殺、東京裁判、従軍慰安婦、パール博士のことなど、著者積年の憂国論を集大成。
世間は漸く田中氏の多年の真摯な文献調査と論証の成果に耳を傾ける様になった。
全アジア独立革命を遠望していた男たち、孫文・ボース・スカルノら建国の英雄と日本人志士の交流。
東南アジア各国を取材して現地人の本音を探り、日本人必見の遺産を掘り起こす。
誰も書かなかった感動のガイドブック。ダイナミックに日本人の発想転換を促す渾身の共同討議。