第3回 平成の大演説会(平成13年4月17日、文京シビックセンター)


教科書に蘇れ、神話と英雄

岡田幹彦(日本政策研究センター主任研究員)  高森明勅(國学院大学講師)


 シンポジュウムやディスカッションではなく「一方通行の大演説を拝聴する会」を平成の時代に甦らせようと企画された小社主催の「大演説会」も早や三回を迎えた。4月17日の当日には定打ち会場となった東京・文京シビックセンターに開場の一時間前から長蛇の列をつくる大盛況となり、「演説の復権」が多くの読者に浸透したのか、と主催者としても一安心。と言うより、講演者とテーマがアピールしたのが本当のところか。

 その講演者は最新刊『乃木希典』が大好評を呼んでいる岡田幹彦氏(日本政策研究センター主任研究員)、新しい歴史教科書をつくる会事務局長として「時の人」の観がある高森明勅氏(國學院大学講師)。

 「教科書に蘇れ、神話と英雄」のテーマにそって、岡田氏は「高貴なる明治の魂」を熱弁。高森氏は教科書検定の最新現場報告と「神話の読み方」で聴衆を圧倒した。恒例となったサイン会も滞りなく盛況裡に閉会。次回予定は8月1日。